古代ギリシャの偉人たちがエジプトへ留学し、寺院で秘儀や真理を学び、イニシエーションを受けていたらしい・・・というちょっと難しい話です。
プラトン(Plato /pleɪtoʊ/ プレイトウと発音、前428頃-前348頃)やSocrates(ソクラテス 前469-前399)の時代以前から、ギリシャ人はエジプト人のことを「太古からの智慧を受け継ぎ、守り伝える者」として尊敬していたため、ギリシャの偉大な賢人たちの多くが、イシス信仰やオシリス信仰の寺院でイニシエーションを受けて秘儀を授かるためにエジプトを訪れたそうです。
前1世紀頃のギリシャの歴史家ディオドロスは、エジプトのSaisが「アテナイ人の建設した都市だ」と記録し、「歴史の父」へロドトス(前485頃-前420頃)は、「サイスにオシリスの墓があった」と記録しています。
プラトンは、ギリシャの「七賢人」の一人と言われる政治家ソロン(前638頃-前588頃)が、見聞旅行で訪れたサイスの寺院で神官からアトランティス伝説を教わったと伝えていて・・・
著作『ティマイオス』『クリティアス』の中で、「ソロンがエジプトを訪れた際に、9000年間神官から神官へと伝授され続けてきた秘儀や智慧のあまりの偉大さに、ギリシャ人がまるで幼児のように感じられた」と述べています。
ソロンはサイスの寺院で「ギリシャ人の誰よりもギリシャの歴史に詳しいエジプトの神官に出会ったのだそうです。
新プラトン学派のシリア人哲学者イアンブリコス(245-325)は、古代ギリシャの数学者・哲学者のピュタゴラス(Pythagoras米語pɪˈθæɡərəs/;英語 /paɪˈθæɡərəs/ パイサゴラスと発音、前528-前496)が、エジプトの寺院へ留学してイニシエーションを受け、22年間神官の指導を受けながら、秘儀や幾何学などを学んだと述べているほか、ピュタゴラスとプラトンがエジプトの神官の助けを借りて、「ヘルメス(トート)の石碑」の文章を読んだと記述しています。
No comments:
Post a Comment