31 January 2016

デイビッド・ボウイの宗教観

Davis Bowieが今年の1月10日この世を旅立ち、Davidの最後の曲となった「ラザラス」についてアメブロに、「ラザロの復活とデイビッド・ボウイ」という記事を書きましたが・・・・

それ以来、こういう動画も見つけたため、もしかしたら、彼は敬虔なクリスチャンだったのだろうか・・・と思ったりしていました。1992年のコンサートの際に、AIDSで危篤状態だった友人Craigさんのために捧げたPrayerとのこと。




Davidはステージに立つ5分ぐらい前に、ステージで祈ることを突然思い立ったそうで、マスコミは、このときの彼のこの行為について批判的な反応だったらしいですが、この記事によると、Davidはそのときを振り返って、このように語っていたそうです。

 ”・・・just before I went on stage something just told me to say the Lord’s Prayer.....

something just told me to....は、「何か(誰か)が私に・・・するようにと言ったんだよ」みたいな意味で、たいていは天使や守護霊から突然何らかの霊的なインスピレーションを受けたことを意味します。


….In rock music, especially in the performance arena, there is no room for prayer, but I think that so many of the songs people write are prayers. A lot of my songs seem to be prayers for unity within myself. On a personal level, I have an undying belief in God’s existence. For me it is unquestionable."

「ロックのステージパフォーマンスは祈るような場所じゃないけど、ミュージシャンの創る歌の多くは、祈りだと思う。自分の作曲した歌の多くは自分の心のunityのための祈り」というようなことを語っています。

そして彼の宗教観に関しては、"Undying belief in God's existence" と言った上で、自分にとっては、unquestionableだと言い切っています。undying 「死なない」「不滅の」「果てしない」というような意味ですから、「神の存在について永遠の揺るぎない信仰を持っていて、神の存在を100%信じている」というような意味です。

David Bowieは音楽を通して宇宙の真理とは何か?人間とは何なのか、自分はどういう存在なのか?宗教の役割とは?というようなことを自分自身に問い、様々な宗教にも関心を持っていたようです。

Humanitarianだったことでも知られているDavid Bowieは、とてもSpiritualな人だったんですね。

昨日のニュースに、David Bowieが「バリ島で仏教的な儀式を行って散骨してもらいたい」という遺言を残していたという記事がありました。

「ラザラス」というクリスチャンっぽい曲を最後に遺し、仏教的な儀式で散骨してもらいたい」との遺言を残したDavid Bowieは、既存の伝統宗教のドグマに縛られないユニバーサルな宗教観をもっていたのではないでしょうか?


28 January 2016

優曇華の花が咲いた?

「この20年ぐらいの間、優曇華の花が世界中で咲いていて、これはBuddhaの再来を意味するのではないか?」というような記事を読んだので、ちょっと優曇華の花について検索してみて、???

まず、この動画を観て、ビックリ。

 

「えっ、これが優曇華の花???」

これなら、うちの家の壁や物干し、木の葉などにひっついているのを時々見かけます。植物だけでなく、金属や石にもくっついているので、てっきりinsectの卵だと思っていました。

で、こちらの動画を観ると・・・・


Green lacewing(写真下)の卵がudumbara flower にそっくりだから、Green lacewing が”udumbara flower”と呼ばれる(間違われる?)ということのようです。
Image result for Green lacewing

う~ん・・・ということは、韓国の寺で仏像についていたのは、本物ではなくて虫の卵だったのでは? 

優曇華の花についてよく調べてまとめてくださっているこちらのブログを見ると、こんなことが書かれていました。

「昔はこの優曇華の花が咲くと悪いことが起こる、と言われていたようです。火事になる、病人が出るなど。つまりは、虫の卵が付くほど家を汚くするな、という主婦への戒めなのでしょうね」

たとえ虫の卵でも、優曇華の花だと信じて「ありがたい」と思ってお祈りしたら、よいことが起きるのではないかと思うので、まあそれはそれでいいことにして・・・

wikipediaによると、インドなどでは、オーストラリアや南アジア原産のイチジクに似た実がなるこの木(フサナリイチジクFicus racemosa )がudumbaraと呼ばれているそうです。

Ficus - racemosa.JPG

日本では、「国内では熊本県山鹿市長崎県佐世保市のみに自生するアイラトビカズラ」が優曇華と呼ばれることもあるそうで・・・・

結局、3000年に1度咲くと言われる幻の花は誰も見たことがないので、「きっとこういう花のことだろう・・・」と、最も近いと推測される植物(虫も!)をそれにあてている、ということなのでしょうかね?

というわけで、「過去20年ぐらいの間に優曇華の花が世界中で発見されている」現象は、韓国の寺の仏像にくっついていたクサカゲロウの卵が「優曇華の花」と呼ばれて以来、他国に人たちもクサカゲロウの卵を優曇華の花と間違えた可能性が高いです。


仏陀の時代から2500年以上(太陰暦では約3000年)が経ち、「そろそろ仏陀(如来)が再び地上にお生まれになるのでは?」という期待感が、「優曇華の花現象」の原因かもしれませんね。


Buddhist scriptureの “Huilin Phonetics and Interpretation” に、このように記述されているのだそうです。

 “The udumbara flower is the product of propitious and supernatural phenomena; it is a celestial flower and does not exist in the mundane world. If a Tathagata or the King of the Golden Wheel appears in the human world, this flower will appear due to his great virtue and blessings.”

22 January 2016

夢を慈しみ大切に育てる

“Cherish your visions and your dreams as they are the children of your soul, the blue print of your ultimate achievements.”
Napoleon Hill


Cherish の感覚、日本語では一言で表せないですが、なんとなく心で感じることができますか?

「vision やdreamは、あなたの魂の子供のようなものであるから、cherishしなさい」と、ナポレオン・ヒルが言っています。

語源は、中フランス語←ラテン語cārus(親愛なる)+-ISH=いつくしむ だそうです。

19 January 2016

スピリチュアルな人ってどんな人?

昔、Anglican のHigh Schoolで教師をしていたときに、同僚のAさんが、同僚のBさんのことを私にこう言いました。" She is very spiritual." そのBさんは、敬虔なChristianだったんです。



私のイメージしていた"Spiritualな人”とはだいぶ違っていたので、そのとき、英語では、信仰深いChristianのこともSpiritualと言うのか・・・と初めて知りました。

日本では、「スピリチュアルな人」というと、たいてい霊感の強い人、あるいは霊的なことに興味を持っている人、ヨガや瞑想、パワーストーンやヒーリングに興味のある人、というようなイメージがありますよね?

でも、英語のSpiritualには、Religious「宗教的な、信心深い、敬虔な」に近い意味もあるようです。


ちなみに、Spiritualityについて調べてみると・・・・Psychology Todayにこうありました。

Spirituality means something different to everyone. For some, it's about participating in organized religion: going to church, synagogue, a mosque, and so on. For others, it's more personal: Some people get in touch with their spiritual side through private prayer, yoga, meditation, quiet reflection, or even long walks. 

Spiritualityは、人によってそれが何を意味するかは異なっていて・・・宗教に属して教会に行くことを意味することもあれば、一人で静かに祈ったり、ヨガや瞑想をしたりすること、静かに心を振り返ったりすることなどを意味することもある、というような感じで説明しています。
 
さて、あなたにとってのSpiritualityは、どんな風に日々の生活に現れていますか?