10 February 2016

Atheistとは?②

(先日の記事の続です)


Oxford Dictionaries によると、Atheismは、

Disbelief or lack of belief in the existence of God or gods.

という意味だそうですから、Atheistは、「神の存在を信じない人=無神論者」という意味です。

だから、外国で日本人が"I'm a Buddhist, a Shintoist, and an atheist."と言うと、聞いた人が???となるわけなんです

Atheistが寺や神社をお参りして、お祈りしたりお賽銭したりということは普通に考えるとありえません。

それに・・・日本の伝統的な宗教文化に興味を持っている外国人は、日本人はさぞかし信仰深いのだろうと想像しているので、「現代の日本人のほとんどがAtheistだというようなことをきくと、すごく驚いたりがっかりしたりするようです。

外国人から見ると、「神の存在を信じていない日本人が、神社に行って手を合わせて祈り、お賽銭をしたり、おみくじを買ったりする」っていうのは、ビックリです。

日本人はたぶん、「それは日本の伝統的な文化だから」などと説明すると思うのですが、本当にそれだけの理由で、神社でお祈りしたりするんでしょうか?

クリスチャンじゃないのにキリスト教の教会で結婚する人も多いですから、確かに、形だけ真似ているのかもしれませんが、神社でお祈りするときに、自分よりも高次元の目に見えない存在や力に対して祈っているなら、その人 が自分のことをAtheistと言うのは、単語の選び方を間違っているのではないかと思います。

私がオーストラリアに来たときに、ホストファミリーから、「あなたの宗教は何か?」と訊かれ・・・自分の宗教観について深く考えたこともなかったので、上手に答えることができなかったんですけど、「私はクリスチャンでも仏教徒でもないけど、小学生時代は6年間キリスト教の教会の日曜学校に通っていたし、祖母が熱心な仏教徒で・・・ご先祖のお墓参りするし・・・・神社にもお参りするし・・・」というように説明したら、日本人の宗教観にすごく興味を持ってくれたように記憶しています。

なので、あまり単純に、自分はAtheistだと言い切ってしまわずに、できるかぎり丁寧に説明したほうがいいと思います。

昔はあまり聞いたことがなかったけど、最近ときどきオーストラリア人が "I'm an agnostic." と言うのをきくようになりました。

Agnosticを和訳すると「不可知論者」なのだそうですが、「神が存在するかどうかは人間にはわからないので、存在を信じもしないし否定もしない」という立場の人なのだそうです。たぶん、日本人のほとんどは、atheistというよりは、agnosticなのではないかと感じますが、皆さんは、どう思われますか?

このテーマに興味のある方は、是非、こちらもお読みください。

Is it true that most Japanese are atheists?







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